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イラク派兵で負傷、パワハラ・退職強要と闘う池田自衛隊裁判

弁護団・増本弁護士の裁判報告(3)

新弁護団の結成と裁判の現状

 国賠を起こした初めの頃は、別の弁護士の先生が弁護団を作っていたんですけれども、途中で全員、弁護団を離れてしまって、しばらく池田さんが1人で本人訴訟で裁判をやられていた時期もありました。
 そのあと、去年の4月くらいに、今の弁護団が、私を含めて作られまして、去年の4月からは、新しい弁護団で裁判を闘っています。
 旧弁護団がついていた頃、どこまで裁判が進んでいたかというと、池田さん側と国側の主張は一通り出尽くしたかなというところまで行っていて、もうあとは自衛隊員とか医者だとかを呼んで証人尋問をやりますか、という、そこら辺の話をしましょうかという状態でした。
 しかしながら、私たち弁護団に代わってから、まだ、ちょっと証拠調べに入るのは早いんじゃないか、とか。他にも主張しなければいけない内容が残っているんじゃないかという視点から、これまでの主張を整理して、態勢を立て直して、今、訴訟を進めているところです。


自衛隊による6つの違法行為。

 先ほどの一連の流れの中、ちょっとザっと喋ったので、整理が難しいかと思うんですけど、改めて、現在、裁判で追及している国の責任を簡単にお話しします。
大きく分けて6つ。6個、主張しています。

1つ目は、派遣先の基地内で開催されたマラソン大会に参加する自衛隊員がいる、その自衛隊員の安全を確保しなければならないのに、それを怠ったんだ、と。
マラソンコースに、例えば大型バスが走ってるような、事故が起こるような状態でマラソン大会に参加させること自体、まず、安全配慮義務に違反している、というのが1つ目です。

それから、事故後に派遣先クウェートの基地で、適切な治療を受けさせなかったこと。
これは、先ほど言ったような、触診を受けさせて精神安定剤を処方して、とか、そういったことが不充分だということに加えて、池田さんの怪我の状態からすれば、帰国をさせるべきなのに、それをさせなかった、ということも、ここに入れて主張しています。

3つ目は、帰国後の話で、すぐに公務災害認定をして、適切な治療を受けさせるべきだったのに、それをしなかった、ということですね。
帰国後においても適切な治療を受けさせなかったことが、3つ目。

4つ目が、その公務災害認定を、不当に遅らせたことです。

5つ目が、その公務災害認定を認めたはいいんですけど、先ほど言ったような、自衛隊側からの圧力で治療打ち切り、療養補償給付を打ち切った、という、これも違法・不当な行為ということで、責任を追及しています。

最後に、一番最後にあった、他の自衛隊員による、池田さんへの傷害事件と、それに対する自衛隊側の一連の対応。そういったことについて、これは自衛隊の組織的なパワハラだ、と。
復興支援に行った先で怪我をして帰って来た池田さんという存在が、自衛隊としては不都合だ、隠しておきたい存在だ、ということで、組織的なパワーハラスメントを加えて、池田さんを退職に追い込んだんだ、ということが、6つ目の追及している責任です。
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