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イラク派兵で負傷、パワハラ・退職強要と闘う池田自衛隊裁判

弁護団・増本弁護士の裁判報告(4)

自衛隊側による全面的な反論

これに対して、国側が裁判で何と言っているかなんですけど、全面的に争ってきていまして、そもそも、こちらが主張するような事実はない、と。
従って、国の安全配慮義務違反ということもない、と言ってきています。

また、最近、特に主張が強く対立している点が、池田さんがどういった損害を被ったのか。具体的には、怪我がどういった状態なのか、後遺症がどういった状態なのかといったことなんですけども。
池田さんの顎の状態、口が開かないという障害について、国は、障害等級10級の認定まではしたんですね。
10級と言うのは、具体的にどういった内容かというと、「咀嚼機能に障害を残すもの」、噛むことに障害があるという定義になってまして。具体的には、食べ物の一部に固いもの、固い食べ物は食べられないんだ、と。そういった、食べ物の一部に食べられないものがある、という程度のものなんですね。
しかし、池田さんの顎の状態というのはそんな軽いものではなくて、そもそも口が開かないと。流動食しか食べられないんだ、と。だから、「基本的に食事は大丈夫なのだけれども、固いものは、ちょっとすみません。」、というような、そんな程度ではなくって、もう咀嚼機能を廃している状態なんだ、というのが実際のところなんですね。
それが、障害等級でいうと3級になるんですけど、国側はそれを認めない。10級なんだ、と主張しています。
そもそも後遺症が残っているというのは顎だけの話ではなくて、首だとか、肩だとか、腰だとか、全身が痛んで長い時間座ってることでさえ、大変な状態なんですね。
また、PTSD:心的外傷ストレス障害の症状も出ておりまして、そういった色んな苦しみを負っているんですけれども、国側は、池田さんのそういった苦しみを、全く理解しようとしない。分かってない、という状態です。

「後遺症等級決定記録」の文書開示

あとですね、現在の弁護団になってからは、裁判の中で、国側が持っているはずの2種類の文書を開示せよ、公開せよという請求をしています。これ、今言った主張に絡むんですけども、何を求めているかというと、1つ目は、国が池田さんの障害等級を10級だと判断した時の資料。どういう理由で、10級だと判断したのか、というのが書いてある資料を見せろ、とまず求めました。
これは、実は、前の弁護団の時に、既に資料を入手していたんですけども、国は、一部を黒塗りにして、国に不都合なところは消して、マスキングして開示して来ていたんですね。
で、そこにむしろ重要な情報があるはずだということで、我々が弁護団になってから、黒塗り部分も含めて全て開示しろと裁判所に求めました。
そうしたところ、これについては裁判所が出しなさいということを認めまして、国側から我々のところに送られて来ています。
内容を精査してみたところ、国側が何を言っていたかというと、なんとですね、池田さんの現在の顎の状態からすれば、6級にあたるんだ、と。3級、とまでは書いてなかったんですけれども、本来6級にあたるべき状態なんだ、と一旦は認めておきながら、そのあと色んな理由をつけて、最終的には10級というところまで軽くしていたんですね。
何を言ったかというと、まず池田さんが、その頃、普通の食事を食べていたというのを見た人がいるんだ、ということを言っていて、だから池田さんが、口をもっと開くのに開かないようにしてるんじゃないか、と言う疑義を国側が示していたんですね。
ただ、その食事をしているところを見たのが誰か、というと、自衛隊員というところまでは書いているんですけれども、具体的な氏名とか、そういったものが一切書かれておらず、誰の供述かも分からないような状態で、これは信用性の低い供述なんですけれども。
そういったものを持ち出して来て、本来6級になるはずなんだけれども、そういったところで疑問があると国側が指摘した上で、口が開かなくなったのは事故によるものではなくって、池田さんがリハビリをしてなかったからなんだ、というようなことをさらに持ち出して来まして、そういった事情を考えて、もしちゃんとリハビリをしていれば、10級までは回復したはずだ、という理屈で最終的に10級に過ぎないのだ、と結論づけていました。

しかしながら、そもそも池田さんの状態からすれば、6級も軽くて、本当ならば3級になるはずなんですけれども、いずれにしても10級というのは、あまりにも軽過ぎると。
この点については、まず先ほどの食事をしていたという供述については、具体的に誰と話をしていたのかも分からないような、そんな供述で、そもそも事実認定を変えること自体がおかしい、という反論だとか。
それから、リハビリをしていなかったということについては、これも別に、池田さんがリハビリをしてたところ、してなかったところを誰かが見ている訳ではなくって。
口が確かに開かなくなっていくんですけれども、開かなくなっていった事実から、それはリハビリを怠ったから口が開かなくなったんだ、と、ただ推測してるだけでして。何の証拠だとか、そういった客観的な資料に基づかずに、向こうが決めつけているに過ぎないんですね。
そういった不合理な理由によって、10級だ、という国の認定には、全く理由がないという反論を、まずしています。
ちょっと話が長くなっちゃってますけど、文書の開示を求めているという1つ目が、今言ったものです。
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