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自衛隊のパワハラ隠しを許すな!

弁護団準備書面(13)を提出

2月16日の弁論準備手続きにむけて、池田自衛隊裁判弁護団は、書面を提出しました。
 
一 被告が認否を明らかにしない以上、事実と認めることになる
   原告弁護団は、準備書面(7)ないし(11)において、新たな主張として
①クウェートにおける治療義務違反(原告準備書面(7)第3の2(10-11頁)及び準備書面(8)第1の1(1-2頁))
②「原告の療養補償給付支給の打ち切り」による違法行為ないし安全配慮義務違反(原告準備書面(7)第3の5(15頁))
③退職強要に至るパワーハラスメント(原告準備書面(8)第2(4-12頁))
④原告の被った損害に関する追加主張(障害等級決定に関する追加主張について原告準備書面(10)、精神疾患に関する追加主張について原告準備書面(11))を、追加してきました。

  これに対して、被告は③について認否を補充しただけで(被告第9準備書面第1)、①②④については具体的な認否をしていないということです。被告には具体的に認否する責任があり、仮にこのまま具体的な認否をしないのであれば、事実として認めるということになります。

二 パワーハラスメントに関する自衛隊の主張は完全に言い逃れ

(1)国家賠償請求をする者が法令を特定する必要があるとする国の見解には根拠がなく、原告は行為の違法性を基礎づける事実を主張すれば足りるということです。また、被告が挙げている判例は、判断を伴う行政処分の違法性が問題とされた事案であって問題になりません。

 (2)池田さんの受けた暴行については、職務時間中に、職務に関連するやり取りを発端として、職場で行われた行為であるので、「職務を行うについて」行われた行為です。「自衛隊員同士のトラブル」という言い方で、池田さんにも非があるかのように事態をゆがめることは許されません。

 (3)原告・池田さんがパワーハラスメントとして主張している自衛隊員の各行為は、原告に対する嫌がらせ行為の一環である。規律の厳しい自衛隊内において、階級が同じとはいえ先輩で年上の原告に対して掌底で殴打する行為に及ぶことは通常考えられづず、隊内においてあるいは上層部からも許されると感じていたからこそ、こうした暴行が行われたと考えられるということです。
 
(4) 総じて、自衛隊は池田さんに対して生命、身体等の安全を確保しつつ業務をすることができるよう必要な配慮をする義務(安全配慮義務)を負い、その一内容として職場環境調整義務(良好な職場環境を保持するため、職場におけるパワハラ、すなわち職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景として、業務の適正な範囲を超えて、精神的、身体的苦痛を与える行為又は職場環境を悪化させる行為を防止する義務)を負っていたということです。
 また、自衛隊員らも被告の履行補助者の地位にある以上、原告に対するパワーハラスメントに及ぶのは、原告に対する違法行為であるとともに、上記安全配慮義務違反の不履行(故意による不履行)にもなるということです。

 池田さんは年末に受けた交通事故被害のため、上腕部など痛み・しびれが残っています。現在リハビリに専念しています。
裁判ともども池田さんへのご支援をよろしくお願いします。

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